2024/01/10 12:30
「豊かな暮らしは、想い出を丁寧に扱うことから始まる。」
Hibioboは専用のリフィルとバインダーを使いカスタマイズすることで、残すべき思い出を一つにまとめることができるステーショナリーです。
今回はそんなhibioboのものづくりに関してお話しさせてください。
Hibioboではプロダクトのアイデアからデザイン、制作、販売発送までを基本的には自分たちで行っています。
また、こだわりを重ねたコンセプトを細部まで表現するために、私たちは大部分の工程を柔軟的で細やかな変化ができる“手作り”にて制作を行なっています。
手作りであることは、もちろん時間も手間もかかることではありますが、だからこそ私たちの想いや考えをそのまま形にして届けることができています。
また、他にも様々な理由があります。
・できるかぎり皆さまの声に耳を傾けながら、柔軟的にアップデートしていくことができる
・在庫過多による廃棄や売り上げのノルマをこなすというマインドに陥らない
・端材のロスや材料の組み合わせを行うことで環境資源を守りながらプロダクトを作ることができる
今回、ブランドを立ち上げるにあたって価格、品質、デザイン等のバランスを重要視しました。
もちろん数多くのサンプルを制作し制作方法含めて試行錯誤を繰り返しています。
Hibioboのようにジャンルが狭い上に展開の多いプロダクトでは、大量生産ではネガティブな面が多くありました。
まず、工場での大量生産は価格を安定させるためにもある程度の大きな数を制作する必要があり、結果として在庫を多く抱えてしまうことになります。(もちろんその分、均一で1商品あたりの価格を落とすことができますが)
大量の在庫を前提にプロダクトを開発すると、売ることを意識する必要があり、特定のコアな方々に届けるプロダクトではなく、大勢の方にとって購入しやすいプロダクトに寄っていってしまいます。それでは、使う方に寄り添った様々な思い出の形をお残しすることができなくなってしまいます。さらには、合理的に製造するためデザイン上の余白が失われてしまったりと、高品質で柔軟的でものづくりができなくなってしまうことが私たちにとってはネガティブな要素でした。
だから“手作り”という手法にこだわったのです。嬉しいことに今の時代は様々なツールを使用することができ、紙や貼り等といった専門性のある様々な制作会社さんとも共同でものづくりができます。私たちが考えるhibioboは、コンセプトである一人ひとりそれぞれの“思い出”の残し方として、機能性だけではなく「自然と使いたくなる」「何度も見返したくなる」ような情緒的な価値を施すことがとても大切です。最終的な商品だけでなく、ものづくりというプロセスも私たちらしさがあると思っています。
手作りであるが故、価格が高くなってしまうのも現実です。ただ、Hibioboは長い時間を皆さまと共にしてもらうものだと考えています。だからこそ徹底的にこだわり、思いを込めて、価格以上に長期的に”使っていてよかったな”と思ってもらえるような自信を持ってお届けできるプロダクトづくりを第一に心がけています。 ぜひ、手作りゆえの一つ一つ個性と手触りのあるhibioboを一度手にとっていただけますと嬉しいです。